medetaku_shuushoku


いつの時代でも就職活動は大変なものですが、私の時代は特に、歴史に残る就職難ということで、非常に苦労したことを覚えています。
たくさんの企業にエントリーし、その結果一つ一つに一喜一憂していたのですが、これだけのゆさぶりを一気に経験すると自分の中でも短期間のうちに変化がみられるものです。
就職活動を始めたころは、私に限らずだと思いますが、非常に前向きな気持ちで臨むことが出来ます。
志望する企業に対していろいろな想像を膨らまし、将来通勤することになるであろうオフィスフロアや先輩たちとの交流、その中で活躍する自分の姿を想像しながらエントリーし、面接などを経験していくことになります。
しかしこのポジティブな気持ちは、正直長続きはしませんでした。
就職自体の間口が極めて狭き門であったことから、あっという間に多くの不採用を通知され、とても前向きではいられないのです。
それに加え、就職活動は非常に体力を使います。エントリーシートの一つを作成するにも一日がかりで、面接の準備などは終わりがないほどです。
時間と労力を費やし準備万端で臨んだはずの面接に、わずか10分で不採用が確定するなど日常茶飯事でした。
それが、活動を開始してから一か月ほどたったころの心境です。
とても不安で強迫観念にかられ、面接に行くのが怖いとすら思いました。
どんどんと自信が失われ、内定が取れるようなイメージを持つことなどできなかったのが正直なところです。
そんな状態で面接に行くものですから、内定が取れるわけがありません。
悪循環にはまってしまい、とてもつらい時期だったことを覚えています。


そんな気持ちで続けていた面接の中で、ある企業の面接官がはっきりと、就職活動に疲れているみたいだね、と指摘しました。
それだけ、私はあからさまに悲壮感を見せていたのです。
私は恥ずかしくて逃げ出したくなりましたが、一対一の面接だったものですから、話しやすかったこともあり、自分がとても自信を失っていることを正直に伝えました。
この方は私がこのままでは間違いなく就職できないことを指摘し、考え方を改めることを約束するのであれば二次面接へ進めることも考えてみると言ってくれたのです。
そんな風に応援してくれる人がいるということを知り、私の中で消えかかっていた就職への情熱が一気に燃え上がったのです。
最終的にこの企業での内定までにはたどり着けなかったものの、就職活動に対する前向きな姿勢は復活することになりました。
その後はどれだけ寝不足でも疲れていても、面接に行く足は軽く、むしろ楽しみになってきたほどです。
徐々に面接を突破するイメージも固まり、大きな自信を持って臨むことが出来るようになりました。
気持ちの持ちようと言ってしまえば簡単に聞こえますが、自分の魅力を最大限にアピールしなければならない就職面接において、前向きな思考や態度は話す内容よりもずっと大切な要素です。
圧倒的な輝きを見せることで、面接官の純粋な笑顔をも引き出すほどの強さを身に着けることが出来れば、内定は目の前だといえるでしょう。
そういった態度で接することが出来ないうちは、むしろ一度活動を中断したほうがいいのかもしれません。
後ろ向きな思考で内定を得るなど、間違いなく不可能なのですから。