medetaku_shuushoku


今の世の中、フリーターという職業は一種の社会現象と呼べるくらい世の中に蔓延している。
誰にも縛られない自由「フリー」な職業「フリーター」、支配のない好きなことを出来る職業のように思われがちである。
しかしてその実態は企業によって都合のよいアルバイターであることがほとんどである。
フリーターを長年続けたところで社会的な地位が向上することもないし、続けるほどに正職員としての社会復帰への道は険しくなっていく。
かくいう筆者も四年生の国立大学を卒業し、一時は企業に就職が決まっていた身である。
しかしその時はフリーターになることに一種の魅力を感じてしまったのも確かである。
私はどうしても役者の道に挑戦してみたかったのである。
「やるなら今しかない」。
そんな若い情熱が私を自由の道へと駆り立てた。
そうして始まったフリーターの道。
いつか役者という夢を叶えると心に誓いつつも、叶わなかった時にはどうなってしまうのだろうか。
常に不安と闘いながらフリーター人生を6年間過ごしてきた。
そして30歳を目の前にした29歳の春。
いよいよ不安に耐えきれず、夢を諦めて就職活動をすることとなった。
運よくとある企業の営業マンとして正社員雇用を勝ち取ることが出来た。
勤務して間もなく1年となる。
企業の人事面も多少はかじる機会があったのだが、今考えても私の就職活動は非常に危ういやり方をしていた。
この会社に出会わなかったらあと何カ月就職活動を続けていたことであろうか。
今からご紹介するのはそんな私の行った就職活動の全貌である。
夢があり自らフリーターになった方・特にやりたい仕事が見つからずフリーターになってしまった方に是非読んで頂きたいと思う。
特に、このままフリーターを続けることに少しでも不安を感じている方の助けとなるとありがたい。


まずフリーターが陥る大きな問題が「自分はどんな仕事をしたいか」である。
そもそも会社勤めをしたことのない人間が、「会社に入ってどんな仕事をするのか」という希望がある方が珍しい。フリーター道に浸かっている期間が長い人間ほどそうであろう。
そして次に私も陥った謎の不安が「ブラックな会社に就職してしまったらどうしよう」である。
この不況の世の中、テレビで名前を聞くような大きな会社でもリストラでどんどん人が解雇されている。
人材不足を補うように、現場では一人当たりの仕事量が増え、毎日終電までサービス残業をさせられているのではないか。
とにかく不安でたまらなくなる。
そして、「今さら就職活動をしてもしょうがないか」という諦めの感情が湧いてしまう。
ここで引いては一生就職なんて出来ない。
悩めるフリーターに活用して欲しいのが「ハローワーク」である。
一人で悩んでも良い答えは出ない。
かといって、フリーター仲間に相談をしても就職の悩みはまあ解決しない。
親に言うわけにもいかないし、出来れば赤の他人にこの悩みをぶちまけられたら…。
きっかけはそんな気持ちで構わない。
考える前にハローワークに行って欲しい。
ハローワークの職員さんは転職のプロである。
毎日、職を渇望している人をゴマンを見てきているのだ。
私は正直に「自分がどんな仕事をしたいかすら分からない」と告げた。
運よく、面倒見の良い職員さんに担当してもらうことができ、「アナタは営業の仕事が向いてるから営業で探しなさい」と道を示してもらうことができた。
その後もことあるごとに相談に行き、履歴書の書き方・フリーターの場合の職歴の書き方・自己PRのポイント等、就職のためのありとあらゆることを指導してもらった。
漠然と求人票を見ていたら分からなかったであろう「業界の事情」も教えてもらうことが出来たことは非常にありがたかった。
私が希望していた教育・不動産の業界は前述のブラックな会社が多く、希望を出したほとんどの会社は職員さんの手によって弾いてもらうことが出来た。
就職活動開始から延べ4ヶ月。
フリーターとしてアルバイトを3つ掛け持ちしていた私だが、その合間の時間で就職活動を行うことができ、無職の期間を最小限に抑えた状態で就職をすることが出来た。
これからフリーターを脱出しようとしている方には、是非同じ方法を実践して欲しいと思う。